競馬を始めてしばらくすると、いろいろな馬券の種類を買ってみたくなりますよね。
馬券の種類は数多くありますが、三連複や三連単は難しくてまだ手が出せそうにありません。
そこで馬連を試してみる人は多いのではないでしょうか。
馬連は単勝や複勝と違い馬を2頭を選択するため、予想は複雑化しますがその分配当は良くなります。
当たった時の喜びは大きく、競馬がより楽しくなっていくと思います。
そんな馬連には「馬連ながし」という買い方があります。
この買い方はとても便利な方法なのですが、メリットやデメリットが気になりますね。
また馬連ながしで勝つためには、どのようにしたらいいのでしょうか。
馬連ながしとは何なのか、また最強の買い方について徹底解説します。
馬連ながしとは何か
競馬をやっていると様々な専門用語に出会います。
「テン乗り」「上がり3ハロン」など、さらりと使うとカッコよく感じますよね。
「馬連ながし」もそんな用語の一つで、これを上手く活用できると競馬初心者から抜け出せそうです。
馬連ながしとは何なのかを解説します。
馬連の特徴
まずは馬連の特徴から見ていきましょう。
馬連は選んだ2頭の馬が、どちらも1着2着に入れば着順に関係なく当たりとなる馬券です。
単勝・複勝の次にシンプルな馬券で、他の馬券に比べて的中率が高く配当もそれなりにあります。
例えば10頭立てのレースの場合、組み合わせは45通りあるので全通り買った場合の的中率は2.2%となります。
一方馬連の配当中央値は1910円〜2870円ほどと言われていて、これまで単勝・複勝だけ買ってきた初心者にとってはかなり嬉しい配当ですね。
100円ずつ10点賭けても1000円の投資で、上記の配当が狙えるのですから儲かりそうな感じがします。
馬連ながしとは
馬連ながしとは、軸となる馬を1頭決めて、数頭の相手馬に「ながす」馬券の買い方です。
例えば軸を1番の馬、相手に2・3・4・5番の馬を選んだ時の買い目は次のようになります。
1-2 | 1-3 | 1-4 | 1-5 |
1番の馬が2着までに入り、かつ2・3・4・5番の馬のいずれかが2着までに入れば当たりです。
また2・3・4・5番の馬が1着で、1番の馬が2着でもいいので、これなら当たりそうな感じがします。
馬連ながしは、強い1番人気馬がいるレースでは特に有効な戦法と言えます。
しかし1番の馬が3着以下だった場合ははずれとなるので、軸馬の選び方が大事な買い方であるというのがわかりますね。
馬連ながしとは:マークシートの記入方法
馬連ながしは、ながし専用のマークシートで簡単に買うことができます。
これまで1点ずつ買い目をマークしていた基本のマークシートから比べるとかなり楽です。
マークのやり方は次のようになります。
- 競馬場名・レース番号・式別(馬連)をマーク(ここまでは基本シートと同じです)
- 軸の1をマーク
- 相手の2・3・4・5をマーク
- 1点あたりの金額・単位をマークして完了
基本カードでは4つの欄にそれぞれ記入する必要がありましたが、ながしはあっと言う間に買い目をマークすることができます。
時間の短縮になり、さらに買い間違いを起こしにくいことも有利ですね。
馬連ながしとは:ネット購入の操作方法
ネットで馬連ながしを購入する操作方法を見ていきます。
ネット投票も、前述のマークシートとあまり変わりなく行えます。
- 競馬場名・レース番号・式別(馬連)をタップ
- ながし(流し)をタップ
- 軸の1をタップ
- 相手の2・3・4・5をタップ
- 金額入力
- 暗証番号を入力して投票するをタップ
ネットの場合は軸・相手をタップする際に、馬名も表示されているためマークシートよりも
間違いが起こりにくいというメリットがあります。
このようにマークシート・ネット購入のどちらも簡単なので、ながし購入にチャレンジしてみてくださいね。
馬連ながしのメリット
馬連ながしは買いやすいという他に、どんなメリットがあるのでしょうか。
馬連ながしは、軸馬を1頭固定することで当たりやすいというのが最大のメリットです。
これまで単勝を買う際に選んでいた馬を軸にすればよく、その馬が2着でもいいので当たる確率は上がりますよね。
そしてもう一つのメリットは、配当がそこそこ良いということです。
単勝だったら200円とか300円の配当が、相手馬を選ぶことによって数千円になる可能性があります。
単勝・複勝でも当たれば嬉しいですが、配当が高い方がもっと嬉しいですね。
馬連ながしのデメリット
馬連ながしは良いことばかりだと感じますが、デメリットもしっかりとあります。
最も大きなデメリットは、当たっても収支がマイナスになるトリガミになる場合があることです。
軸を1番・相手を2・3・4・5番の馬とすると、買い目は4点になりますね。
100円で設定すると400円の投資になりますが、人気馬同士の1着2着で馬連の配当が250円だったらどうでしょうか。
馬券は当たったのに、150円のマイナスになってしまいます。
単勝を1点で買っておけばよかったなんてことは結構あるのです。
こんなことも頭に入れて、トリガミに注意しながら馬連ながしにチャレンジしましょう。
点数は何点?馬連ながしの最強の買い方
馬連ながしの概要がわかったところで、どのように買うと儲かるのかを見ていきます。
軸馬はどう選ぶのか、点数は何点が最適なのかなど、馬連ながしの最強の買い方を解説します。
10〜14頭のレースを選ぶ
中央競馬では最大18頭まで同じレースを走ります。
18頭の中から1着2着の馬連を的中させるのは、かなり難しいと考えられます。
10頭の時2.2%だった的中率は、18頭では0.65%まで下がってしまうのです。
そうかといって8頭立てになると、配当が下がり馬連の妙味がなくなってしまいます。
そこで馬連ながしは、10〜14頭のレースを選ぶことをおすすめします。
これだと18頭から選ぶよりは簡単で、かつ8頭立てよりも配当が良くなる可能性が高いです。
そしてこの頭数で繰り返し購入していくことで、だんだんと勝ちパターンを学んでいけるという大きなメリットもあるのです。
「馬連ながし10〜14頭」のスペシャリストを目指しましょう。
データ重視で軸馬を選ぶ
馬連ながしはなんといっても軸馬選びが大事です。
軸馬が2着までに入らなければはずれなので、慎重に選ぶ必要があります。
軸馬はデータを重視して選びましょう。
過去の実績や血統、追い切りの状態などを総合的に判断して決めていきます。
ポイントは他馬と比較して、この馬なら単勝1点勝負でもいけるという確信が持てる
かどうかです。
確信が持てたらその馬を軸に決めましょう。
逆にこっちも来そうだとか数頭で迷うようなら、このレースは馬連ながしで勝負してはいけないということになります。
その場合はボックスなどの違う戦法も検討してみましょう。
軸とする馬は、単勝馬券を買える馬ということを覚えておきましょう。
2頭が強い時は買わない
何レースも予想をしていると、この2頭でどうしようもないという時があります。
どっちが1着になるかはわかりませんが、どちらも2着までには入ると思われる時です。
そんなレースは馬連ながしには向いていません。
その馬のどちらかを軸馬にして他馬にながしても、結局その強い2頭で決まることが多いからです。
そうすると馬連ながしのデメリットである、トリガミになる可能性が高くなります。
2頭が強くてどうしようもない時は、馬連ながしにはせず、その2頭の組み合わせ1点だけにするなどの対策を取りましょう。
◎△を重視する
競馬をよく知っている人が競馬を覚えて間もない人に、「馬連は◎△で買え」とよく言います。
これは1番人気の馬と4〜6番人気くらいの馬の組み合わせを狙えということです。
◎◯では配当が低くてトリガミになりそうですが、◎△は中程度の配当が期待できます。
例えば2024年5月18日の東京競馬場第9レースは、1番人気5番人気で決まり、馬連配当は1460円でした。
このように数点の買い目となる馬連ながしは◎◯ではなく、◎△の配当の高い組み合わせを狙った方がいいのです。
買い目は5点に絞る
馬連ながしの買い目は5点に絞ることをおすすめします。
ではもっと絞って3点の方がいいのではないかと考えますが、それは違います。
馬連ながしのポイントは、高配当の可能性を残すことが大事だからです。
本命サイドで決まって若干のプラスになることも嬉しいですが、これが来たらいくらになるというワクワク感がより大事なのです。
そのためには、どうしても最低5点にながす必要があります。
5点の買い目は本命サイド・中程度・穴が、それぞれバランスよく買えるというメリットがあるのです。
また6点以上になると、今度はトリガミの可能性が高くなります。
そんなことから馬連ながしは、5点が丁度いいと言えるのです。
相手馬の1頭はパドックで選ぶ
馬連ながしは相手馬を5頭選ぶことを推奨していますが、そのうちの1頭はデータを全く無視してパドックから選ぶようにしましょう。
これは中央競馬の未勝利戦や、地方競馬の条件戦で特に効果を発揮します。
中央競馬の未勝利戦は過去のデータが少なく、また地方競馬はクラスが細分化されていて力が拮抗しています。
そのため当日調子の良い馬が好走する可能性が高いのです。
パドックを見てこの馬いいなとひらめいたら、相手馬の1頭に設定しましょう。
高配当になることがあるので、レースを見ていても楽しみが増えますよ。
自信のある買い目は買い足す
馬連ながしは、5点で買うと5点とも賭ける金額は同じになります。
例えば1-2は300円、1-3は100円というような買い方ができないのです。
しかし実際には5点の買い目を選べば、その中でも自信のあるものとないものに分かれますよね。
そんな時は少し手間ですが、自信のある買い目は買い足すようにしましょう。
馬連ながしで買う金額は最低ラインのものにしておき、自信のある買い目を基本のマークシートでプラスするのです。
そうするとオリジナリティのある馬券になり、自分が納得できる買い方になりますよ。
馬連ながしとは:ボックスとの違い
ここからは馬連ながしのような他の便利な買い方を紹介し、その違いを解説します。
馬連ボックスは、選んだ全ての馬のいずれか2頭が1着2着に入れば当たりとなるものです。
1番〜5番の馬5頭でボックスにした場合の買い目は次のようになります。
1-2 | 1-3 | 1-4 | 1-5 | 2-3 |
2-4 | 2-5 | 3-4 | 3-5 | 4-5 |
このようにながしの時は4点だった買い目が10点に増えます。
投資額は増えますが、その分当たる確率がグッと高くなるのが特徴です。
ながしでは軸馬が2着に入らなければはずれですが、ボックスではそれ以外の組み合わせでも当たりとなるので安心感があります。
そのためボックスは、軸馬を1頭に絞り込めないようなレースで効果的です。
しかし買い目が多くなるため、ながし以上にトリガミになる危険があります。
ボックスを利用する際は、オッズをよく確認してからにしましょう。
馬連ながしとは:フォーメーションとの違い
フォーメーションとは1頭目・2頭目に2頭以上選択して購入する方法で、ボックスよりも買い目を絞り込むことができます。
1頭目に1番2番、2頭目に3番4番5番の馬を設定すると、買い目は次のようになります。
1-3 | 1-4 | 1-5 |
2-3 | 2-4 | 2-5 |
このように6点となり、ながしよりは多いですが、ボックスよりは絞り込まれています。
この買い方は馬連よりも買い目が多くなる、三連複や三連単でより効果を発揮します。
デメリットとしては、どの組み合わせを買ったのか自分でもわかりづらいことにあります。
3-4が1着2着になり当たったと喜んだのもつかの間、上記のように3-4は買えていないのです。
買い目点数の多くない馬連では、あまりおすすめできない買い方と言えますね。
馬連ながしとは:まとめ
馬連ながしについて解説してきました。
◎と△の組み合わせの1着2着は実際によく出ていて、配当もそこそこなので初心者を抜け出したい競馬ファンにはおすすめです。
慣れてきたら◯△など、より配当の高いものを狙ってみてもいいですね。
いずれにしても過去のデータをしっかり分析して、自分なりの結論を出すことが大事です。
軸馬を1頭選び、相手馬を5頭選ぶ、馬連ながしはシンプルですが結構当たるのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
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